私自身としては「自分で直すのが良し」と考えています。お直しに出して非常に高い勉強代を払った苦い経験から、そう考えるようになりました。
本来ならば、職人の方のほうが私よりも遥かに高い技術力があるはずなのですが、決められた時間の中で多くの修繕作業をこなす中で丁寧なお直しをするとなると、やはり難しいものがあるのでしょう。
試しにワイシャツを2点（新規購入/手持ち）縫製の技術力が高いと謳っている某ファクトリーブランドで購入し、勧められるままお直しに出したのですが、「元の縫い目幅よりも大きく縫う」「ひきつれほつれ」「縫い落とし」などが散見されたのは悲しいの一言に尽きます。（写真に写っているのは一部です)
購入店でのお直し…イタリアの仕立てに引け目を取らない Made in JAPAN の高品質なジャケットを手掛けるファクトリーブランドだからきっとシャツの縫製も丁寧だろうと期待値は上がってはいましたが、シャツは専門ではないのは事前に承知していましたし、そっくりそのままの元の縫製の再現を期待していたわけでもありません。ただできうる限り丁寧に修繕してほしかっただけです。
上記の「元の縫い目幅よりも大きく縫う」「ひきつれほつれ」「縫い落とし」などの縫製も、某ファクトリーブランド曰く「ナポリの縫製にできるだけ近づけました」との話なので、某ファクトリーブランドと私とではナポリの縫製への見解が異なるようです。
上記の「元の縫い目幅よりも大きく縫う」「ひきつれほつれ」「縫い落とし」などの縫製も、某ファクトリーブランド曰く「ナポリの縫製にできるだけ近づけました」との話なので、某ファクトリーブランドと私とではナポリの縫製への見解が異なるようです。
私は素人なのでこの縫製が「ナポリの職人技に近づけた結果なのか」「ただの雑な縫製なのか」「失敗した結果なのか」いずれに当てはまるものなのかは判断がつきかねますが、あいにく手持ちのナポリシャツに上の写真のような縫製のものはなく、どのワイシャツと比べても2枚のワイシャツのお直しした部分のみが雑で悪目立ちしているのが事実です。
某ファクトリーブランドのこの縫製からは「丈が短くなればそれでいい」という意図しか感じられないのは私だけでしょうか。
さて、しかしこの残念極まりない出来事は一方で、剣ボロ移動の袖丈直しを素人ができるわけがないと思い込んでいた私に希望をもたらしました。プロの仕上がりがこのレベルなら、自分で直しても近い状態までもっていける気がする…と厚かましくも考えられるようになったわけです。
さて、しかしこの残念極まりない出来事は一方で、剣ボロ移動の袖丈直しを素人ができるわけがないと思い込んでいた私に希望をもたらしました。プロの仕上がりがこのレベルなら、自分で直しても近い状態までもっていける気がする…と厚かましくも考えられるようになったわけです。